ドクターが得られる雑所得って具体的に何?

ドクターが得られる雑所得って具体的に何?

 

よくあるご質問の一つで、『ドクターが得られる雑所得って具体的に何?』という質問に対して回答していきたいと思います。

まず雑所得の復習ですが、これは、業務委託に基づいて行われる報酬という所得でしたね。

雑所得の特徴は給与所得と違って経費の申請が出来るという点でした。

では、具体的に雑所得として申請できるものは何か、を述べていきます。

 

  1. 原稿料・印税
  2. 講演料
  3. 遠隔読影
  4. FX,先物、暗号通貨

 

①原稿料・印税

教科書の執筆依頼が来た時は、原稿料を受け取ると思います。これは報酬となり雑所得になります。経費が使えますので、その教科書を書くために必要であった勉強代・セミナー代が経費化できます。もしどこかに移動して誰かとミーティングをしたという事であれば、その移動費・旅費も経費として認められます。

 

②講演料

講演の依頼があって、それをやったことに対して報酬が頂けます。この講演料に対しても経費の申請ができますので、この講演をする為に必要であった勉強・セミナー等は経費化できます。

 

③遠隔読影(CT,MRI、X線、胃透視、眼底、心電図、エコー各種)

前回、説明させて頂いたかと思いますが、世の中に遠隔読影というものは色々ありまして、CT,MRI、X線、胃透視、眼底、心電図、エコー各種、ここには書いていませんが、最近、内視鏡の遠隔読影も流行っています。

遠隔読影による報酬も雑所得になります。もちろん経費の計上ができます。遠隔読影をやる為に必要であったパソコンの代金や通信費用、教科書代、セミナー代等が経費になります。

 

④FX,先物、暗号通貨

純粋に医師免許を使って何とかという話ではありませんが、ドクターの中ではFX,先物、暗号通貨などの金融商品を投資対象として使ってらっしゃる方々がいらっしゃいますので一応書いておきます。

これは雑所得になります。ただ、ちょっと注意しなくてはいけないのが、雑所得なんですが課税方法が異なるという点です。

①②③の雑所得に対する課税は総合課税です。

一方、④のFXに対しては、国内のFX業者を使っている場合は申告分離課税になりますが、海外の業者を使っている場合は総合課税になります。先物は申告分離課税になります。暗号通貨の場合は総合課税になります。

総合課税・分離課税というのは、少しい難しくなりますから、また別の機会で説明しますが、概ねこの4種類がドクターが手にできる雑所得という事になります。

 

動画でも説明していますので、ご覧になってください👇

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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この記事の監修医師

犬飼遼犬飼 遼(放射線診断専門医 / 一般内科医 / 産業医)

【経歴】

2011年自治医科大学卒業、医師免許取得。
専門領域は放射線診断学およびIVRであり、放射線診断専門医免許を持つ。
株式会社やクリニックなど複数事業の経験あり。
医療ベンチャーとしてテレビCMを放送した経験あり。
現在、県や市などの行政と提携して事業展開中。

 

起業実績一覧

・クリニック事業 :2019年、2020年にクリニック2つを立ち上げ、現在は事業承継済み。
・遠隔画像診断事業 :2021年に売却
・医療訴訟コンサル事業 :2021年に事業継承
・有料職業紹介事業 :2022年に売却
・医療相談事業 :テレビ取材・新聞掲載多数。テレビCM放送経験あり。現在、行政と提携して事業展開中。